生物質で配を



「先生。交通事故です。救急車で織田朔良が病院に運ばれる所を見ました。織田先輩が一緒に救急車に乗り込んだのを確認しました。どこの病院に行ったかはわかりません……」

「ああ、片桐。近所の人から学校に電話があった。詳しいことはまだ何もわか香薰按摩らないんだ。」

「そうですか。」

里流は落胆した。少しでも早く詳細を知りたいと駆け戻ったのに……

「人身事故だからトラック運転手も事情聴取されているらしい。そちらは無傷だということだ。学校側としては、警察からもう一度連絡が来るのを待っている状態なんだ。取りあえず、二人の織田の保護者に連絡を取っているところだ。」

そのうち教員室の電話が鳴り、教頭が飛びつくようにして受話器を取った。
一番近い鴨川総合病院に運ばれたと、連絡があった。
織田朔良の容体は分からないが、とにかく命に別状はないんですねと、教頭は何度も口にしていた。
不幸な交通事故だったが、安堵のため息が漏れた。

病院に行っても何もできる事はない。今は彩から何か言って来るまで、おとなしくしていよう窩輪到期と里流は思った。
蒼白の彩に掛ける言葉を持たなかった自分は、せめて彩に心掛けないようにキャプテンとして出来る事をしていよう。ワードを開き、勧誘文章を考えながらそれでも彩の顔を思い出すと落ち着かない里流だった。

*****

彩はぐったりと青ざめた朔良の手を握っていた。
身じろぎもしないで薬の力を借りて眠る朔良の体には、何本もの点滴のチューブがつながれている。看護師が痛み止めと抗すと説明をしてくれた。
落ちてゆく液体の滴を思わず目で追ってしまう。

「ごめん……朔良……」

力なくつぶやく彩が見つめる足は、腫れが酷いために処置できないで、いくつもの氷嚢に覆われている。

取り返しのつかないことをしてしまった。
熱のある朔良を後部座席に乗せて、ゆっくりと漕いでいた彩は、降り始めた雨に当ててはいけないと先を急いでしまった。
路肩の砂で滑って横転したとき、道路側に投げ出された朔良は、急ブレーキをかけたトラックが突っ込んでくるのを避けられなかった。二人の乗っていた自転車が、トラックの下敷きになりトラックの大きなタイヤをバーストさせた。
しゃくるようにしてスピードを落としたトdermes 投訴ラックの車輪が、「お兄ちゃん!」と叫んだ朔良の足を轢いた。